樹脂の流れ易さと肉厚の関係

樹脂の流れ易さは、粘度や肉厚、圧力勾配などに関係します。今回は樹脂の流れ易さと肉厚の関係について説明します。

樹脂の流れ易さ＝樹脂流量の多い少ないは、下の式のように、粘度や肉厚、圧力勾配などに関係します。 この中で一番大きく影響するのは肉厚になります。（流動層の肉厚）
この式は金型に挟まれた立壁の無い無限平板での計算式になりますが、流れ易さとして3乗の肉厚が 影響します。つまり、肉厚1mmと2mmでは流れ易さは8倍違うことになります。
流動の遅れを解消するため、コア側の見えない部位に流動支援のために肉厚を増すことがありますが、 例えば１mmに対して0.1mm肉厚を増すと、１.1の3乗は1.331となり約30％以上流れ易くなります。